NLP(Neuro Linguistic Programming) 2

Part2

前回のパートで、コミュニケーションするときに人のイメージはイメージ通りに伝わらないと紹介しました。

体験を言葉にする際に省略と歪曲が起こり(フィルターA)、言葉を聞いたときに内部記憶による補完(フィルターB)をするからです。

イメージとイメージを合わせるには、この2つのフィルターを除くのですが、まずはAを除くのが優先です。

 

フィルターAを除くときに使うのは「質問」です。

具体的にどのような質問を投げればいいのかは次のパートでお話ししますが、フィルターの存在を思い出せば大丈夫です。どんな省略があるのか?どんな歪曲があるのか?を2・3質問すればかなり正確な情報にたどり着けます。

 

フィルターBを除くには、「自分のイメージを伝えること」です。

自分が相手の話を聞いてこういうイメージを持ったということを、早めに相手に伝えてみると、違った場合は相手が正してくれます。

この時に、相手の言葉をオウム返しするのではなく、実際に持ったイメージの質感を率直に伝えることが大事です。

 

そしてAを除くときに必要なのが、相手が質問されることを受け入れる雰囲気を作り出すことです。これをプリフレームといいます。

どんどん質問することはともすれば「詰問」になってしまい、相手は心を閉ざします。

その前に、質問していいですか?などと相手が受け入れる態勢を整えるのが大事です。

プリフレームのためにはラポール(信頼関係)の構築が必要です。

そのための技術として、ペーシング、バックトラック、決定権の譲渡があります。

簡単に言うと

ペーシング… 相手のペースに合わせて会話すること

バックトラック… 相手の言葉を繰りかえすこと

決定権の譲渡… 質問していいですか?など、相手に決定権を握らせること

これらは全て相手に安心してもらうことにつきます。

 

プリフレーム→質問→自分のイメージの確認

この流れが確実なコミュニケーションには大事です!